講談社文庫『エヌ氏の遊園地』68刷について 2021年5月14日 星マリナ 現在、全国の書店にて〈講談社文庫 創刊50周年 春フェア〉が展開されています。 このフェアに、「50年間のベスト・オブ・ベスト」の1冊という位置づけで、1971年刊の星新一のショートショート集『エヌ氏の遊園地』が選ばれていることに、気づかれた方も多いかと思います。 新聞広告やポスターでも『エヌ氏の遊園地』が紹介され、新しい読者の目にふれることは大変ありがたく、光栄なことです。 ですが、実は講談社文庫『エヌ氏の遊園地』は、2017年6月に講談社に対し、67刷の在庫がなくなり次第絶版にしていただくことをお願いし、双方で合意して、すでに版権を引きあげたものです(下記リンク)。今回、講談社内での情報共有の不足により、フェアのために68刷として増刷されたということでした。 そういう事情の本ではありますが、すでに印刷した父の本を回収して廃棄するというようなことはとても考えられず、また全国書店のみなさまにお手数をおかけするのも心苦しいので、このままフェアに参加させていただき、その後も在庫がなくなるまで売っていただきたいと講談社に伝えました。 『エヌ氏の遊園地』は、講談社文庫版と新潮文庫版を合わせると、累計115万部を超えるショートショート集です。 今回のフェアではじめて目にされた方が、手にとって、そして星作品のおもしろさを知っていただけると、うれしいです。 新潮文庫版『エヌ氏の遊園地』(1985年刊)は、ひきつづき市販されます。 これからも末長く読者に愛される文庫であってほしいと心より願っており、私はそのための努力をつづけていく所存です。 関連事項 講談社との4つの案件について 『鷗外の恋 舞姫エリスの真実』についての講談社への抗議と、講談社刊星新一作品の版権引きあげのご報告 |
過去のニュース プロジェクト 写真帖 エヌ氏の会 ホシヅル動画 |
ホシヅル図書館 |
プロフィール |
お問い合わせ |
ごあいさつ |
寄せ書き |
Editor’s Pick |
サイトポリシー |
会社概要 |
ENGLISH
© 2008 - 2024 The Hoshi Library |